日本・オマーン外交関係樹立50周年に心よりお慶び申し上げます。
オマーンは、ホルムズ海峡を擁する地政学上の重要国であるだけでなく、善隣友好、特にGCC諸国との協調姿勢により、国際的な評価もますます高まっていると認識しています。当社としても、オマーンを重点国の一つとして位置づけ、継続的に幹部が訪問しており、直近では、2022年10月に社長の柿木がオマーンを訪れ、Salim Al Aufiエネルギー鉱物資源大臣やAbdulsalam Al Murshidi 投資庁長官と面談しています。
当社は、1982年に首都マスカットに拠点を開設しました。以来40年にわたり、オマーンの発展に寄与すべく、原油トレードや、社会インフラ整備を中心としたビジネスの展開を図ってきております。
特に、スール・ガス焚複合火力発電プロジェクトは、オマーン最大規模の発電所(2,000MW)であり、オマーン電力水調達会社(OPWP)と2014年から15年間の売電契約を結び、同社に対し電力を販売しています。また、アミン太陽光発電プロジェクトは、オマーン初の大型太陽光発電プロジェクト(105MW)で、2020年から23年間にわたり、オマーン石油開発会社(PDO)に対し売電します。いずれのプロジェクトも、現在、順調に操業を続けており、これらのプロジェクトを通じて、オマーンの電力の安全・安定供給に寄与するだけでなく、オマーンの方々の雇用機会創出や整備技術の向上等を図ることで、今後もオマーン社会に貢献していきたいと考えています。
昨今、脱炭素社会という世界的な潮流により、石油・天然ガス関連産業への依存の高いオマーンは、「オマーン・ビジョン2040」に基づき、産業の多角化をはじめ、グリーン関連事業に対して、果敢にチャレンジされています。当社も同様に、長年培ってきた再生可能エネルギー事業や森林・植林事業を始めとするグリーン事業の強化を図り、「グリーンのトップランナー」になることを目指しています。従いまして、今後は、オマーンが推進するグリーン水素やグリーンアンモニア案件等の脱炭素関連ビジネスでも協業し、オマーンに対して、より一層の貢献をしていきたいと考えています。