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文化交流
今日の二国間関係強化の一番重要な側面のひとつは、文化理解の推進です。17世紀まで遡る交流の歴史を持ち、1972年以来緊密な関係を育んできた日本とオマーン・スルタン国は、文化理解の必要性を認識し、多様なイベントと活動を通じた文化促進をとりわけ重視してきました。その一環として、展覧会や特別シンポジウム、講演会、映画上映、交換留学生、スポーツ交流、音楽演奏・舞踊披露、様々な学術研究分野の協力、他の取り組みや特別な機会を設けてきました。
特別イベントの例として、2008年にマスカット国際図書展で日本政府が展示した図書約300冊がオマーンに寄贈されました。また2010年にオマーンの文化と伝統を紹介する展示「オマーンカルチャーウィークOmani Cultural Days」が東京国際フォーラムで開催されました。開催期間中に、5万人がこのイベントに来場しました。
両国関係のもうひとつの大きな進展として、2010年に東京大学に「スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座」が設立されました。この講座は、カブース国王陛下の寛大な寄付により実現したもので、中東研究の促進と両国学生の国境を越えた交流の推進を目指します。日本におけるインターンや長期留学生、学士から博士課程を修めるオマーン留学生の数は増加傾向にあり、両国間の文化交流が学生達に大きな影響力を持つことを現していると言えます。
さらに、相互を尊重した両国関係の節目に当たる2022年、駐日オマーン・スルタン国大使館と、マスカットにある在オマーン日本国大使館は、オマーン日本外交樹立を祝う様々なイベントや活動を行いました。
こうした幅広いイベントに、両国の名だたる政財界関係者および学術・教育分野の専門家が参加し、両国国民もオマーンと日本の間に築かれた独自の関係を垣間見ることができました。これらの活動や取り組みをさらに詳しく知って頂き、文化交流という両国関係の重要な側面への興味と理解を深めて頂ければ幸いです。