日本・オマーン外交関係樹立50周年記念事業

オマーンについて

オマーン・スルタン国は南西アジアのアラビア半島南岸に位置します。北西はアラブ首長国連邦、西はサウジアラビア、南西はイエメンと国境を接しています。

多彩な地形に富む国土面積は約310,000㎢で、アラビア半島では3番目に大きな国です。北端のホルムズ海峡から南端のイエメン国境まで、3,165㎞の海岸線が伸びています。フィヨルド地形の複雑な海岸線を持つムサンダム半島から、マスカットに向かって南東に傾斜する肥沃なバチナ平原、広大なルブアルハリ砂漠の端(英語で「空虚の地」を意味する)から山地を越えて、モンスーン気候の南部のサラーラ平原まで、国土が広がっています。

オマーンは昔から、インド洋交易で栄えてきました。ソハールは遠方に物資を運ぶダウ船の出港地であり、オマーンの旧首都として当時はアラビア世界最大かつ最も重要な町のひとつでした。この事実は歴史文献からも裏づけられ、中国やインド、メソポタミア、地中海東部、ナイル川流域、北アフリカに及ぶ広大な貿易ネットワークの存在が判明しています。